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松戸にまつわる話

第13回 松戸にまつわる話【諏訪まゆ】

2015年1月3日

~第15回 松戸七福神杯 番外編~

昨年末に終了した七福神杯の番外編、その2をお届けいたします。

今回のテーマは【辛抱】です。

競輪選手は体が資本。
毎日の練習や体調管理、メンタルトレーニングなど、とにかく毎日自分を見つめる日々。

取材をしていると、選手一人一人から競走に対する思いを感じます。

それと同時に、思い通りにいかない時の悔しさも伝わります。

そんな時、どうやって乗り越えるのかも
選手一人一人違うようです。



まずはこの方の【辛抱】から。

青森93期、白川将太選手。


青森は今、雪で外練習が出来ないそうです。
雪が降る地区の選手たちは「冬季移動」と言って、雪が降らない地区に冬の間だけ移動して練習をしたりします。

ところが白川選手は冬季移動はせず、地元青森に残っているようです。

「やっぱり外に乗りに行かないと練習量が足りていない気がして正直不安です。

でも移動しない選手は他にもいるし、それを理由にしたくない。」

ある意味、白川選手の意地を感じました。

初日が終わり話を聞くと
「ラインがあるし早めに行かなきゃと…」
自分のタイミングよりワンテンポ早めだったと話す白川選手。

しかし結果は5着。
なんとも言えない表情で答えてくれました。

この取材も白川選手にとっては【辛抱】なのかもしれません。

そして白川選手はこう続けました。

「明日は勝つレースをします!強気で!」

そう話して臨んだ2日目、準決勝。

先行体勢に持ち込んだ鶴井選手の後位を狙い、内で粘る白川選手。宣言通り強気の勝つレースに挑みましたが、バックあたりでガシャンという雑音。

車体故障。

結果は6着。またしても【辛抱】の白川選手。

思い通りにいかない歯がゆさ…。

そして最終日。
白川選手は宮城の大泉英則選手の番手での競走。
バックから捲り上げた大泉選手をマークして、直線外を伸びて2着!

ついスタジオの私もフゥ~、と息を吐きました。
「冬は我慢、我慢ですよ」そう話してくれた白川選手。
競走後の表情は晴々として、写真より笑顔10倍増しでした!!

つい寒いだの暑いだのと弱音を吐いてしまう自分が恥ずかしいですね(笑)

まだ冬は続きますが、白川選手の【辛抱】が良い結果に結びつくと期待しましょう!

七福神杯番外編はこの後も続きます。

お楽しみに…。

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