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松戸にまつわる話

第26回 松戸にまつわる話【諏訪まゆ】

2015年2月15日

ジャパンカップ 東京スポーツ賞

前検日の今日はあまりの寒さと強風で、練習から戻る選手たちも「寒かったぁー!!」と言っていました。

 

 

明日からのシリーズ、健康で力いっぱいの白熱レースを見せてほしいです(^-^)

 

 

さて、今日のコラムは「選手たちの想い」をお届けします。

 

 

まずは神奈川82期、野村純宏選手。

野村純宏選手

 

 

この1月、S級に戻り補充斡旋が続く中での出場です。

 

忙しそうですが、練習や目標は?

 

「追加が入るとリズムが…。目標…?」

 

と暫く考えて

 

「目標と言うより、やっぱりS級に安定的にいるには気持ちがガクンと落ちないことが大切だと思います。」

 

S級の選手たちを見ていると、精神的に安定して落ち込まないこと、気持ちが強いこと、これに尽きる、と。

 

「やっぱりS級にいたいですし、安定した点数を常に確保すると自然といい流れができます。

 

そうなるように今回は決勝にまず乗らないと。

 

決勝に乗るための初日、2日目。そうゆう強い気持ちで常に臨むこと。これが今シリーズの目標です!」

 

 

そう話していた時の野村選手はとても鋭く厳しい表情でしたが、いざカメラを向けたら

「写真は笑顔がいいよね(笑)」と。

 

明るく前向き、シビアにレースをしたいと意気込んでいました。ピリっとした競走にご期待下さい。

 

 

続いてはこの方、

 

岐阜59期、濱口高彰選手です。

濱口高彰選手

濱口選手はとにかくサッパリ!という性格で、自身のことについては

 

「何も気をつけてない!

何も考えてない!なんにも気にしない!」

 

と言って豪快に笑って話してくれました。

 

 

では、濱口選手の気にしない事をズラリと書きます。

 

 

・自転車のセッティング

 

・ギヤ倍数

 

・体型、体重

 

・食べ物

 

・負けた悔しさ

 

・フレームの色、特徴

 

・番組

 

・取材

 

 

これら全て「気にしない!アハハハハ!」

と言いながらチェーンを反対に付けて「あっ!反対だ!」とまた笑っていました。

 

ただ、気にしない、気にしないと言いつつも30年間変わらぬ体型の維持について濱口選手は

 

「嫁さんの手料理食べているから維持出来ています。本当にそれだけです。何もしていません。

 

だからとても感謝しています。

それから子供にも感謝しているんです。」

 

 

濱口選手のご家族は、濱口さんが競輪選手だと思っていないと。

 

濱口選手自身も自宅には仕事の物やトロフィーなどは一切持ち込まないのだとか。

 

「子供が幼稚園の時にお迎えに行くじゃないですか?そうしたら言われたんですよ。

 

【お父さん、毎日競輪やらないで仕事したら?】

って…(笑)」

 

 

と思い出し笑いをしていました。

 

 

お子さんに「お父さんどこに行くの?」と聞かれるたびに「競輪」とだけ答えていたのだそうです。

 

 

「どんな時も普通に接してくれる、むしろ気にしてないんです」

 

それがあるからこそ濱口選手も「気にしない」で仕事に集中出来るのですね。

 

自転車は作ってくれた方に喜んでもらえたらと思って乗っているから、いじらない。

 

後輩から目標にされるような選手でいたいから、フレームはどんどんあげる。

 

それが「濱口Style」です。

 

「行けるとこから行く!

これに尽きる、競輪は展開ですから」

 

そう話してくれました。濱口選手の豪快な競走、楽しみです。

 

 

 

最後は

 

伊藤大志選手

 

青森86期、伊藤大志選手です。

 

 

伊藤選手は小柄ながら、スピード感溢れるレースが魅力です。

 

今年1月の立川記念ではアクシデントに見舞われ心配でしたが、なんと一週間後には競走に復帰していました。

 

「怪我には強くて。」

と万全な様子でした。実は初めてお話させて頂きましたが、非常に周囲に気を配る謙虚な伊藤選手。

 

 

「地元、青森の選手が強くなるには。もっと地元をもりあげるには。」

 

終始、言葉の端々からそうゆう【地元愛】を感じました。

 

今回の目標は「とにかく決勝」と静かに語ってくれました。

 

地元では青年会議所のメンバーとしての多忙な活動があり、「練習との両立が大変で…」と。しかしその表情は青森の兄貴世代になった責任感に満ち溢れていました。

 

「松戸バンクは相性がいいイメージだし、同県メンバーとワンツー決めたいです!それですね!」

 

と笑顔で話してくれました。とにかく地元と共に、いつも周りを気遣っている伊藤選手。

 

実は伊藤選手の弟さんも競輪選手ですが、兄をリスペクトして止まない弟さんに何かメッセージは?と聞くと

 

「早く一緒に走ろう!」

どこまでも優しく頼れる青森のお兄さんですね。

 

いまは新作の「ねぶた」を制作中だそうです。

ぜひ日本の伝統を感じに今年の夏は「ねぶた祭り」に参加しませんか?(^-^)

 

競輪選手として街に関われること、そんな想いを抱く伊藤選手の今シリーズにもご注目ください。

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