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松戸にまつわる話

『記念制覇!!山中秀将選手』【諏訪まゆ】

2017年3月30日

前回の松戸にまつわる話は、かおりんさんが「田中晴基選手」をピックアップしましたね♪

今回も記念を制覇した地元選手にお話を伺う事が出来たので、喜びの表情を引き続きお楽しみいただきましょう!!

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95期 山中秀将選手です

二月に開催された四日市記念を「7.1.1.1」で見事制覇☆

二次予選ではHBをしっかり取り、軽快に逃げ切って弾みをつけました。

決勝戦では稲垣裕之選手、井上昌己選手、浅井康太選手など、錚々たるメンバーでの競走で一瞬のチャンスを逃すことなく絶妙な捲りでゴール線を先頭通過しました。

番手の内藤秀久選手に肩を叩かれ祝福された山中選手でしたが、拳を突き上げるような素振りすら見せず、涼しげに周回しました。

「正直、実感がなくて(笑)一周まわってきて『あー!!』って思いました」

そんな一面もあるのだなぁ、驚きました。

山中選手と言えば、私が強烈に印象深かったレースはやはり昨年のオールスター競輪です。

初日一次予選では地元の海老根恵太選手を連れて、早めに捲って見事ワンツーを決めました。

2センターあたりから勢いよく発進し、その踏み出しの良さとグングン上がるスピードに会場がどよめいたのを鮮明に覚えています。

「あの時はすごく緊張していて、ヤバかったです。ビッグレースで海老根さんを連れているし、地元ですし。ただ、踏み出したらスピードが良すぎて(笑)
海老根さんから『あそこから行くのか』って言ってもらえて自信になりました。

ビッグレースでは、まだ自分が警戒視される選手ではないと思っているし、だからこそ躊躇なく行くべきタイミングで行かなきゃ、と」

二次予選でも勝ち星を挙げた開催でした。

そのあたりからジワリジワリと山中選手の強さが増して行き、F1での優勝回数を重ね、記念優勝という結果を手にしました。

記念競輪を優勝し、私生活に変化があったのかと思いましたが「自分では変化はないのですが、やっぱり周りからの反響がすごいなと」と話す山中選手。

ならば今目指すところは??

「例えば決勝のメンバーに入ることが当たり前となるように、全体的な部分を底上げしていきたいですね、何も見えていない霧の中でタイトルだ何だと言うのではなく、しっかり足元を見て」

お弟子さんへの様々な指示が本当に分かりやすく、かつ瞬時に「いま何が優先か」という段取りも合理的で
私は山中選手を少し可愛らしい方かと勘違いしていたようです。

「子供の頃はスポーツが凄くできる方でした。身長も小学生で165センチもあって。でも、高校生になって『アレ?俺そうでもないぞ』って気付いたんです。
今も選手としては、圧倒的なトルクがあるわけでもないし。
その中で勝って行くためには、と考えています。」

常に何かをプラスする姿勢を保ち続けていることが結果として形になったのではないでしょうか(^_^)

そして先ほど「お弟子さん」と書きましたが、なんと山中選手にはたくましいお弟子さんがいます!

111回生 染谷幸喜選手です

高校、大学、と陸上競技で様々な記録を残した千葉期待の星です。

体が大きく、貫禄がすでに滲み出ていますね!!
穏やかでにこやかで、山中師匠について「すごいです」と。自転車はもちろんの事、考え方も全て尊敬している様子です。

ですが山中選手は何かを強いる事も否定する事もなく、染谷選手の事を大らかに受け入れている「お兄ちゃん」の様な存在に見えました。

いま一番何をするべきなのか、考えるべきなのかを自身の経験を元に分かりやすく伝えていました。

「俺だって初めての抑え先行って、どうやってやるのか分からなかったよ!!(笑)」

その言葉に染谷選手も笑顔で応えていました。

地元の中村浩士選手と根田空史選手の様に、師弟連携を目指します。

皆様、ぜひ今後の2人の活躍にご期待下さい!!!

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